グリップテープは数百円の消耗品ですが、握り心地はショットの安定とケガ予防に直結します。この記事では素材ごとの違い、太さの数値目安、巻き方の手順、よくある失敗とその回避法までまとめます。
グリップテープの3タイプと違い
| タイプ | 手触り | 向いている人 | 交換目安 | 代表的な型番 |
|---|---|---|---|---|
| ウェット | しっとり吸着 | 手が乾く人・冬 | 2〜3週間 | ヨネックス AC102EX / AC103 |
| ドライ | さらさら | 汗が多い人・夏 | 3〜4週間 | ヨネックス AC150 |
| タオル地 | 厚く吸汗性◎ | 大量に汗をかく人 | 1週間前後 | ヨネックス AC402 |
- ウェットはフィット感が高く、握力が弱い初心者や女性・ジュニアにも扱いやすい定番です。厚さは約0.6mmが標準。
- ドライは汗でべたつくのが苦手な人向け。夏場やよく汗をかく男子に人気です。
- タオル地は吸汗性が最も高い反面、厚くなって太くなり、交換頻度も高い(1週間ほど)ので消費量が増えます。
選び方(手汗・太さ・費用で決める)
- 手汗の量で素材を選ぶ:乾く→ウェット、多い→ドライ、大量→タオル。
- 握りの太さを合わせる:ラケットのグリップサイズは日本では G4〜G6 が主流(数字が大きいほど細い)。細い個体は重ね巻きやアンダーラップで好みの太さにできます。目安として、握ったとき指先が手のひらに軽く触れるくらいがちょうどよい太さです。
- 費用で選ぶ:単品で200〜400円、3本入り・5本入りのまとめ買いだと1本あたり150円前後まで下がります。消耗品なのでまとめ買いが割安です。
巻き方の手順(右利きの場合)
- 元グリップ端の細い方から、テープの粘着面を内側にして斜めに当てる。
- 1/3〜1/2ほど重ねながら、らせん状にグリップエンド方向へ巻き上げる。テンションは「軽く引っぱりながら・しわを作らない」程度。
- 巻き終わりを付属の仕上げシールで留め、余りはハサミでカット。
- 太くしたいときは重なりを多めに、細くしたいときは重なりを少なめに。
左利きの人は巻く向きが逆になります。汗で緩みやすい人は、巻き始めを両面テープで軽く固定すると持ちが良くなります。
下巻き(アンダーラップ)で太さと衝撃を調整する
グリップが細く感じる、または打球衝撃で手が痛い人は、グリップテープの下にアンダーラップ(薄いスポンジ状の下巻き用テープ)を1周巻いてからグリップを重ねます。効果は次のとおりです。
- 太さアップ:1周で約1〜2mm太くなり、細い個体(G5・G6)を握りやすくできる。
- 衝撃吸収:スポンジ層がクッションになり、手首・肘への負担が軽くなる。テニス肘が気になる人に有効。
- 汗対策:吸汗性のある下巻きを使うと、上のグリップがへたっても内側で汗を受け止められる。
太くしすぎると手首の返しが効かなくなるので、まずは1周から試して握り心地を見ながら調整してください。
よくある失敗と回避法
- しわ・段差ができる:一定のテンションで巻けていないのが原因。緩めてから均一に巻き直す。
- すぐ緩む・回る:重なりが少なすぎるか、テンション不足。1/2重ねでしっかり引きながら巻く。
- 太くなりすぎて握れない:タオル地+下巻き残しで太りすぎることが多い。ジュニアや手の小さい人は薄手ウェット+下巻きなしから調整。
- 手のひらにマメができる:太さが合っていないサイン。細すぎるとグリップを強く握りがちでマメの原因になります。
メーカー別の傾向
- ヨネックス:種類が最も豊富で入手しやすい定番。ウェットの AC102EX / AC103、ドライの AC150、タオル地の AC402 と用途別にそろい、迷ったらまずここから選べば失敗が少ない。厚さ0.6mm前後の標準品が中心。
- ゴーセン(GOSEN):ウェット系のコスパが良く、5本入り・10本入りのまとめ買いで1本100円台になることも。部活でどんどん消費する中高生に向く。
- ウィルソン/ミズノ:ウェットのしっとり感が強めのモデルがあり、フィット重視の人に好まれる。テニス用と共通の製品もあるが、バドミントンでもそのまま使える。
同じ「ウェット」でも銘柄で吸着感が違うので、最初は数種を試して手に合うものを見つけると良いです。
季節・環境で変える
- 夏・湿度が高い体育館:汗でウェットがべたつきやすい。ドライ、または薄手ウェット+こまめな交換が快適。
- 冬・手が乾く時期:ウェットのフィット感が活きる。乾燥で滑る人はウェット一択でよい。
- 汗が極端に多い人:タオル地で吸汗しつつ、1週間ごとに巻き替える運用が現実的。予備を2〜3本ストックしておくと安心。
コスト管理(年間の目安)
週2〜3回プレーする人が2〜3週間ごとに交換すると、年間で約18〜24本を消費します。単品400円だと年8,000〜10,000円ですが、5本入り・10本入りのまとめ買いなら年3,000〜4,000円に抑えられます。消耗品なので「まとめ買い+ストック」が最も割安で、試合前に新品へ替える余裕も生まれます。
交換のサイン
- 表面が滑る・光ってきた/べたつく/破れ・めくれ
- 汗のにおいが取れない
- 握ったときに「回る」感覚がある
これらが出たら性能は落ちています。試合前日には新品に替えておくと本番で滑りません。手が滑るとラケットを強く握りがちになり、力みやケガ(テニス肘・手首痛)の原因にもなるため、ケチらず替えるのがおすすめです。
用具一式の中での位置づけ
グリップは最も手軽に握り心地を変えられるパーツです。ラケットやガットの相性はラケットとガットの相性の考え方、初めてそろえる一式は部活初心者が最初に買うべきもの一式を参照してください。参加しやすい大会を探すなら初心者歓迎の大会一覧からどうぞ。
よくある質問(FAQ)
Q. グリップテープはどのくらいの頻度で替えますか?
Q. 元グリップ(下巻き)は外すべきですか?
Q. 太さはどう調整しますか?
Q. ウェットとドライ、どちらを選べばいいですか?
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※ 用具の相性には個人差があります。最終的な選択は試打・専門店でご確認ください。